2018年3月31日土曜日

音楽の教師から見る生徒

私の勤務するベルギーの学校では年に4回成績表が配られ、毎回 担任が保護者に成績表を渡します。生徒は一緒に来ても来なくてもいいことになっています。今週は年3度目の成績を渡す週。

一人10分としても4時間がかり。夕方5時に始まり9時半には終わります。成績をつける週は先生はクタクタになります。

私は今年は担任を持っていないので保護者に会うことはあまりないのですが、今回ある先生が病欠で替わりに担任役をやることになりました。

成績表には11科目の点数、態度、進路など各教員が書いたコメントがあり、一目で生徒の成長がわかるようになっています。

週一度の音楽の授業でしか彼らと接することがないけれど、他の学科の先生も各生徒に同じことを考えていることがわかり、保護者面談はスムーズに進みました。

このクラスは小学校の卒業試験CEBに昨年合格できなかったクラスなので、ちょっと複雑な家庭環境の子が多いです。例えば、お母さんには2週間に一度しか会えず普段は施設にいる子、多国籍は当たり前、ベルギーに移ってきたばかりの子、一番強烈なのはホームレスだった子。。。日本では考えにくい環境の子達が普通の学校に通っています。

話題は2ヶ月後にある小学校卒業試験に受かるかどうかが一番大事なのですが、学力うんぬんに加えて授業態度に話題が集中します。

ずっと座っていられず歩き回る子、おしゃべりが止まらない子、いじめられている子、いじめっ子、プリントが整理できない子、お菓子を隠れながら食べ続ける子(バレてます)、時間どうりに来れない子。。。

先生を困らせる態度のオンパレード。

こういう子達の行動は何かのサインだと思っているので、私は保護者の方に家庭での事情や これまでの経歴を伺うことにしました。

学校は家を離れてある意味”自由になれる”場なので、家庭に問題があると学校でそれを発散することになります。保護者とお話しをすることで、その子の全体像が見え理解しやすくなりました。

保護者には保護者の悩み、子供には子供の悩みがあります。

成績表を手に一喜一憂して去る親子の後ろ姿を見ながら、これから音楽の授業をしていく上で何か人のお役に立てたらいいなと思いました。


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